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第15回目はJanet KayのRock The Rhythmです。

ジャマイカ人の両親を持つジャネット・ケイは
1958年に生まれ、ロンドンのノース・ウェストで
育ちます。クイーン・オブ・ラヴァーズ・ロックと
称されるUKを代表する素晴らしい女性シンガー。

幼い頃から60年代のモータウンやUKポップが好き
で育った彼女はある日、学生時代の友人である
シンガーのソニア・ファーガソンに誘われ
アスワドのリハーサルに立ち会った事がキッカケ
でシンガーになったそうです。





ジャネットの歌声を聴いたアスワドのキーボード、
トニー・ガッドが彼女の歌声に大いなる可能性を
感じたそうで、ちょうどミニー・リパートンの
「Loving You」をカヴァーする女性シンガーを
探していたというアルトン・エリスに紹介した
ことが全ての始まりだったのです。

幸運にもトニーとアルトンは近くに住んでいたので
交流があったのも何か運命的なものを感じます。
当時は携帯電話が無かったので、やりとりは全て
手紙です。

厳しい親の元に育っただけでなく、6人兄妹の長女
(一番年上)だったので、親からのプレッシャーは
強かったそう。アルトンからオファーを受けった
ジャネットは両親に説得を試みます。しかし、
「そんな奴は知らないからダメだ!」と一掃された
そうな…。ジャマイカ人でアルトン・エリスを
知らない人がいるんですね。笑



1週間ほどした後、ジャネットの情熱に根負けした
両親はアルトンを「信頼できる奴なのかどうか
この目で見てやる」と息巻きながら招待し、結果
としてアルトンとジャネットが勝利したのです。

1977年にレコーディングされた
ラヴァーズ・ロック・バージョンの
『Loving You』はUKレゲエ・チャートで
1位を記録しました。翌年の1978年
にはビリー・スチュワート「I Do Love You」、
デニース・ウィリアムス「That's What Friends Are
For」のカヴァーも1位になったそうです。

その後UKレゲエ界の重鎮デニス・ボーヴェルの
全面プロデュースによりファースト・アルバム
「Capricorn Woman」がリリースされました。
こちらも大ヒットを記録。そのアルバムに収録
されているのが彼女のオリジナル・ソングである
「Rock The Rhythm」なのです。この曲は
"ラヴァーズ・ロック"を抱きしめ合いながら踊る
描写が表現されているロマンチックなダンス・
ナンバーで、あるパーティでの至福のひとときに
ついて歌っていますね。

ちなみにジャネット・ケイはラヴァーズ・ロック
についてこのように語っていたそうです。
「ラヴァーズ・ロックというのは、パーティで流れ
た時に男性が女性に”一緒に踊りましょう”と誘い
たくなるような音楽のことを指すの。」
(FOR THE LOVE OF YOUライナー・ノーツより)

僕自身は女性とのダンスの経験があるのですが、
初めてフロアでラヴァーズ・ロックを踊った時の
事を鮮明に覚えています。

左手で相手の手を取り、右手で腰に手をまわして
サウンド・システムの前でずっと抱き合って
踊っていましたね。そのシチュエーションで聴く
ラヴァーズ・ロックはいつもひとりで聴いてた時
よりも何倍にもロマンチックに聴こえたのです。

当時のイギリスの人たちはこのようにして
ラヴァーズ・ロックを楽しんでいたんだなと、
とても深く感心しましたね。

あっ、これ以上書くと恋愛経験の浅いガキが
偉そうな事をぬかすな!と先輩達に怒られそう
なのでこれぐらいにしておきます。笑
DJやセレクターが、この曲をプレイしたら是非
皆さんもラヴァーズ・ロッキングしてみて下さい!





【歌詞】
Rock it, rock it, yeah 
Rock it, rock it, rock it 
身体を揺らして踊りましょう!

It was nothing I could hardly see 
When you held my hand 
Through your touch you held me tenderly 
I could barely stand 
あなたが私の手を握ってきた時、
私は何も見えなくなってしまったの
あなたは手を通してきて、私を優しく抱きしめた
私は立っていることすら精一杯なの

 
The tune it had the melody 
The music sounded, oh, so sweet 
あの曲はメロディーが素敵だったわ
とても甘いスィートな音をしていたね


We are lovers rocking to the reggae beat 
Rock the rhythm, nice and slow 
Rock the rhythm, until it's time to go
レゲエビートに乗ってラヴァーズ・ロッキング、
ゆっくり良い感じでリズムに乗って揺れましょう
時間が来るまで揺れましょう!


Put your arms around my waist
And you held me tight 
In my ear you whisper 
We could rock it till the morning light 
あなたは私の腰に手をまわして
そして強く抱きしめてくれた。
あなたが耳元でささやくの。
朝日が差すまで踊れちゃうわ。


In your arms forever I could stay 
We could rock it till the break of day 
あなたの腕の中でずっと(一生)いられる。
日の出の時まで踊れちゃうわ。


We are lovers rocking to the reggae beat 
Rock the rhythm, nice and slow 
Rock the rhythm, until it's time to go
レゲエビートに乗ってラヴァーズ・ロッキング、
ゆっくり良い感じでリズムに乗って揺れましょう
時間が来るまで揺れましょう!


Rock it, rock it, rock it 
Rock it, rock it, rock it 
さぁ、踊りましょう!

In your arms forever I could stay 
We could rock it till the break of day 
あなたの腕の中でずっと(一生)いられる。
日の出の時まで踊れちゃうわ。


We are lovers rocking to the reggae beat 
Rock the rhythm, nice and slow 
Rock the rhythm, until it's time to go
レゲエビートに乗ってラヴァーズ・ロッキング、
ゆっくり良い感じでリズムに乗って揺れましょう
時間が来るまで揺れましょう!


Rock it, rock it, rock it, baby, nice and slow 
Rock it, rock it, rock it, till it's time to go 
Rock the rhythm, nice and slow 
Rock it till it's time to go 
ゆっくり良い感じでリズムに乗って揺れましょう
時間が来るまで揺れましょう!
ゆっくり良い感じでリズムに乗って揺れましょう
時間が来るまで揺れましょう!